長崎でゲンロクダイに会うのはレア?生息域と遭遇率はイコールじゃない

先日、久しぶりにゲンロクダイに出会いました。

この魚、鹿児島で潜ってる時はよく出会いますが長崎で会えたのは数えるほどしかありません。図鑑で調べると、生息域にはちゃんと長崎も含まれています。なのに、なぜこんなに稀なのか。ずっと引っかかっていたんですが、最近ようやく自分の中でしっくりくる説明が見つかりました。

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ゲンロクダイは、深場を好むというか高温に耐えれない魚

図鑑を見ると、ゲンロクダイは水深100mを超えるような岩礁域での記録が多い魚です。水温が高いほど、より深い場所にいる傾向がある、ともされています。

もちろん浅場で見られることもあるんですが、基本的には「そこそこ深いところ」が本拠地なんですよね。派手な色柄をしているので浅場で普通に見る魚だと思われがちですが、実際は逆で、深場を好む魚なんです。

で、この深場を好む理由としてはそもそも高温に耐えれないからです。適温が20〜22℃程度と比較的低温を好む「温帯性」の傾向が強い種と言われており、水温25度以上だと長生きできないようです。だから暑すぎると深場で過ごすことが多いようです。

桜島の海で見た「意外と普通」な姿

このゲンロクダイ、鹿児島・桜島周辺(錦江湾)で潜っていると、割と普通に見かける印象があります。

錦江湾は火山の影響で海中の地形にポッカリ穴が空いたような場所が多く、比較的すぐ深いポイントに辿り着けるんですよね。ゲンロクダイが移動してきやすい環境が整っているんだと思います。

一方で長崎、特にビーチエントリーでよく潜るポイントは、そこまで深くないところが多いんです。同じ「生息域」でも、その魚が好む深さに辿り着けるかどうかが、まるで違うんですよね。

この夏、長崎の海で立て続けに起きていたこと

ここ最近、辰ノ口のクロの巣横というポイントで、ゲンロクダイの目撃が多いです。8月に入ってから、水深25〜30M付近で複数回。同じポイント、同じ水深帯で立て続けに出ている、というのはこの魚にとってはかなり珍しいことです。水温や潮の流れの加減で、普段よりちょっとだけ浅い場所まで顔を出しやすいタイミングだったのかもしれません。

「生息域に入っている」と「よく会える」はイコールじゃない

ここまで整理してみると、ゲンロクダイの場合は深度の好みが地域差をはっきり作っている気がします。

図鑑の分布図に載っているからといって、その場所でよく会えるとは限らない。生息域に入っていることと、実際に出会える確率は、別の話なんですよね。

もちろん例外はあります。水温や潮流、季節によっては浅場に出てくることもある。それでも「長崎では稀」という感覚は、この深場好みの性質で説明がつくと思っています。

長崎の海でゲンロクダイに会いたい方へ

久しぶりに見たゲンロクダイは、やっぱり特別な一匹でした。「おお、来てくれたか」という感じです。

長崎の海で見かけたら、それはちょっとラッキーだと思ってください。深いところから、わざわざ顔を出してくれたということなので。

1日1組貸切だから、その日の海況やゲストの興味に合わせてポイントを選べますよ。

目撃エリアは水深25M前後です。AOW以上の方限定のご案内となります。AOWコースについては下記の記事をご参照ください。

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