4月の長崎の海、一年で一番濁る時期なんですよね。水温が上がって、強い北西風が吹くと「春濁り」が起きて、透視度はかなり落ちます。冬の透き通った海とは全然違うんですよ。
でもね、見えにくいからこそ面白い、っていう季節でもあるんです。栄養が豊富になる分、魚種も数もぐっと増える。透視度悪いのであんまり見えないけどね、っていうツッコミは込みで(笑)
長崎市ので1日1組貸切のファンダイビングをご案内しているダイビングショップVERRYSです。今回は、春の海で一番主役になる生き物「ウミウシ」について書いてます。
なぜ春の海はウミウシが一番多い?




ウミウシが年間で最も多くなるのは、春なんですよ。理由はシンプルで、水温が上がって栄養が増えると海藻が豊富になる→その海藻を食べる草食系のウミウシが増える→さらにそのウミウシを食べる肉食系のウミウシ(ウミウシを食べるウミウシ)が増える、という循環が起きるからなんですよね。
この捕食シーン、狙って見せられるものじゃないんです。でもね、春は他の季節よりその場面に出会える可能性が高いんですよ。海藻が水中で森のように育ってくるので、まずは海藻を中心に探すと見つけやすいです。慣れてきたら、砂地や岩の上にもいることがあるので、海藻以外にも目を向けると探索の幅が広がりますよ。
【一次情報・たけし記入:今シーズンの観察種・個体数の傾向】
春のウミウシは水中写真の練習に向いている?

向いてます。理由は動きがほとんど無いからなんですよね。回遊魚みたいに一瞬で逃げていくこともないので、ピントを合わせる時間も、光の角度を変える時間も、構図をじっくり詰める時間も十分に取れるんですよ。
「動かない被写体で練習する」というシンプルな話なんですけど、これが水中写真の基礎を固めるには一番効率がいいんです。じゃあ次に何が増えるかというと、その練習の成果を試せる場面、ですよね。春の海は色々な生き物が増えてくるので、ウミウシで腕を上げた後にそのまま実践に移れます。
春のキビナゴの群れはどんな感じ?

春のキビナゴは、群れに巻かれるくらいの密度になることがあるんですよ。長崎のキビナゴは夏と冬に産卵期があって、今の時期は冬生まれの個体が成長中なんです。まだ捕食者が少ないので数を増やせる時期で、警戒心も低いんですよね。
だから群れの中に入っても逃げる気配があまりなくて、気づいたらキビナゴシャワーの中にいる、っていう状態になります。バディが見えなくなるくらい囲まれることもあるんですよ。これは冬生まれが育ちきる前の、今だけの密度なんですよね。
冬〜春のキビナゴ遭遇率はほぼ100%といっても間違いではないです。むしろ見ない方がレアかな(^◇^;)
春濁りで透視度が落ちても潜る価値はある?
価値はあります。透視度が落ちるのは、栄養が増えたことの裏返しなんですよね。濁り=悪いこと、と思われがちですけど、その濁りの中身は生命を増やす栄養そのものなんです。
冬の澄んだ海の見やすさはいったん無くなります。でも代わりに、海藻が水中の森みたいに育って、ウミウシが数を増やして、キビナゴが群れを膨らませる。見た目のキレイさより、新しい生命が増えていく過程を楽しめる季節なんですよ。
春の海を楽しむには(よくある質問)
まとめ
春の海は、冬の透き通ったキレイさから、栄養豊富な濁りの中で生命が増えていく季節に切り替わるタイミングなんですよね。水温が上がって、海藻が水中の森に育って、ウミウシが数を増やす。見え方は変わりますが、その分新しく増えていく生き物を楽しめる時期です。


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ここまで読んでくれてありがとうございます😊
こんな海で潜れるのが長崎の面白いところなんですよね😊
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