こんにちは!長崎市の少人数制・貸切ダイビングショップVERRYS(ベリーズ)です。
ゴールデンウィークも終わり、いよいよ本格的なダイビングシーズンの到来ですね! 皆さん、器材の準備はバッチリですか?「いつでも潜れるぜ!」という方も多いかと思いますが、ちょっと待って!その器材、本当に大丈夫…?
実は昨日、ファンダイビングにご参加いただいたメンバーさんの器材で、ちょっとヒヤッとする出来事があったんです。 今日はそのお話と、シーズンインする前にぜひ皆さんに確認してほしい「ダイビング器材のゴム製品の劣化」について、大切な情報をお届けします!
昨日、実際にあったフィントラブル!
昨日のこと。メンバーさんと一緒にファンダイビングを楽しみ、さぁエキジットしようかとフィンを脱いでいる時に、事件は起こりました。 メンバーが「フィンの何かが落ちました!」と言っているので見てみると確かに白い物体があるな。で、拾ってみるとフィンパーツ(バックル部分)が、パキッと破損してしまったんです!Σ(゚Д゚)

ダイビング中じゃなくて良かったです。 接着剤でくっ付ける訳にもいかないので交換、交換するのは写真のパーツのみなのでベルト部分を一度取り除かなくてはなりません。
よし、まずはベルトを取り除くか、、、ん?

ヒビ割れしてる(^_^;)
念のためにともう片方のフィンベルトも確認してみたら…

こっちも同じように劣化して、ヒビ割れというか裂けてるじゃないですか…!! これにはびっくり。ダイビング中に切れなくて良かったのと切れる前に気づけて安堵しました。
もし、これが水中で、特に流れがある場所や水深がある場所で起こっていたら…と考えると、ちょっとゾッとしますよね。
「使ってないから大丈夫」はNG!ゴム製品の落とし穴
今回のトラブルの原因は、フィンベルトという「ゴム製品」の経年劣化でした。
ダイビング器材には、
- フィンベルトやストラップ
- マスクのスカートやストラップ
- スノーケルのマウスピースやジャバラ部分
- BCDのインフレーターホースや排気バルブのゴムパーツ
- レギュレーターのホース類
などなど、たくさんのゴム製品が使われています。
これらのゴム製品、実は「しばらく使ってないから大丈夫だろう」は大きな間違いなんです! ゴムは、太陽の光(紫外線)、塩分、空気中のオゾン、保管場所の温度や湿度、そしてもちろん時間の経過によって、使っていなくても少しずつ劣化が進んでしまうものなんですよね。
また、使用頻度が少なく適切に保管してたとしても毎回の使用時に過度に力がかかる部分はどうしても劣化してしまいます。
「見た目は綺麗だから平気かな?」と思っていても、久しぶりに使おうとしたら硬化してパリパリになっていたり、いざ負荷がかかった瞬間に「ブチッ!」と切れてしまったり…なんてことが、残念ながら起こり得るんです。
特に、シーズンオフでしばらく器材を眠らせていた方は要注意ですよ!
【超重要】シーズン前の器材セルフチェックポイント!
楽しいダイビングは、安全な器材があってこそ! 本格的にシーズンインする前に、ぜひご自身の器材を愛情込めてセルフチェックしてあげてください!
最低限、ここだけはチェックしてほしいポイントをまとめてみました!
- フィン周り
- フィンベルト/ストラップ: 表面に細かいヒビや亀裂はありませんか?硬くなって弾力がなくなっていませんか?少し強めに引っ張ってみて、切れそうな気配はありませんか?
- フィンバックル: プラスチック部分に亀裂や変形はありませんか?スムーズに着脱できますか?
- マスク・スノーケル
- マスクスカート: 顔に当たるシリコン部分が硬くなっていたり、変色したり、ネバネバしたりしていませんか?小さな亀裂はありませんか?
- マスクストラップ: ヒビ割れや硬化、伸びきっていないか確認しましょう。ストラップの付け根部分も要チェック!
- スノーケルマウスピース: 噛み切れていたり、硬化して亀裂が入ったりしていませんか?ジャバラ部分はスムーズに曲がりますか?
- 重器材もチェック!
- BCDのインフレーターホースや排気バルブ周辺のゴムパーツに亀裂や劣化はないか?
- レギュレーターのホース表面に細かいヒビや膨らみはないか?(これはオーバーホール時に詳しく見てもらえます)
目で見るだけでなく、実際に少し曲げたり、軽く引っ張ってみたりして、ゴムの柔軟性や強度を確認するのがコツですよ!
「あれ?」と思ったら潜る前にご相談ください!
セルフチェックをしていて、「これって大丈夫なのかな…?」「ちょっと怪しいかも…」と少しでも不安を感じたら、自己判断せずに、必ず私たちプロのダイビングショップにご相談くださいね!
VERRYSでは、
- フィンベルトやバックルなどのパーツ交換
- マスクストラップの交換
- 器材の修理相談
- 定期的なオーバーホールのご案内
など、皆さんの安全なダイビングをサポートするためのメンテナンスサービスも行っています。
「これくらい大丈夫だろう」という油断が、水中で大きなトラブルに繋がってしまうこともあります。
まとめ
本格的なダイビングシーズンを前に、皆さんもぜひご自身の器材、特にフィンベルトなどのゴム製品をしっかりチェックして、安全に!そして思いっきり!長崎の海、そして世界中の海を楽しんでくださいね!
楽しいダイビングは、しっかりメンテナンスされた安全な器材から!ですよ~!٩( ‘ω’ )و